ななしの的2004年漫画ベスト5

順位発表デース。


1.『夕凪の街 桜の国』(こうの史代漫画アクション双葉社
2.『狂四郎2030』(徳弘正也スーパージャンプ集英社
3.『愛人−AIREN−』(田中ユタカヤングアニマル白泉社
4.『ケロロ軍曹』(吉崎観音少年エース角川書店
5.『銀魂』(空知英秋週刊少年ジャンプ集英社


感想など。


1.『夕凪の街 桜の国』
原爆投下10年後のヒロシマが舞台の「夕凪の街」はここ10年の短編で最良の収穫。
雑誌掲載時から注目しつづけて今年遂に単行本化&ネット上で大反響。
(良い物が評価されるってのは漫画読みとして嬉しいですね)
半分書き下ろしの続編「桜の国」も未来に繋がる希望が見えて良かった。


2.『狂四郎2030
「近未来SF冒険SEXYバイオレンスラブロマンスせんずりコメディちんこ漫画」(<宣伝文句)も
ついに終わってしまいましたね。
結局は、人間の良心と悪徳を描いた作品だったのかな。あと愛とエロ(笑)
「これは漫画の歴史に残る名作になる!」と信じてずっと愛読してたけど、
作者が疲れたのか?編集部の方針変換があったのか?最終章が消化不良気味で終了。
(光明と無明がどうなるか読みたかったですよ…… orz)
それでも、各章ではとても楽しませてもらいました。徳弘センセ、連載終了お疲れさまでした。
狂四郎とユリカには幸せになってほしいワン<バベンスキー風に


3.『愛人−AIREN−』
ハードな終末世界を描いたSF&恥ずかしくなるくらいのLOVE。
最終兵器彼女』や『新世紀エヴァンゲリオン』の影響下にある作品(と思われる)ですが、遂に上の2つを越えた作品が産まれましたよ。
エヴァも好きだけどさ……あれからもう随分年も経ったのですね)
連載終了2年かけて大幅加筆の後ようやく完結。待ったかいがあったエンドでした。泣きました。
実は単行本より連載時エピソードの方が好きなんですけど、どっちも良かったし、いいや!
これは萌えマンガじゃないんですけど、脇役のハルカ先生が好き。
ラストのあのオチ(SF的手段)で彼女も救われたのかな。


4.『ケロロ軍曹
アニメ化を機会に気になって読んでみた…(数時間経過)…どうして今までこんな面白い漫画をスルーしてたんだオレは!! orz と激しく後悔。
(7巻の初回限定フィギュア付版、欲しいけどヤフ見ても高すぎてとても手が出ません。負け組)
特にガンダム&藤子Fネタはパロディというより最早オマージュの域か。
オタクネタが多いですが、内輪受けだけに終わらず、元ネタを知らなくても読めるところに作者の力量を感じます。
キャラ的にはギロロ伍長に萌え萌え。マジメ軍人性格で目つき悪いのに「かわいいカエルの姿(ケロン星人だからネ)」というギャップがたまらんぜ!
アニメ(土曜朝テレ東系放送中)も面白いですよ。放送規制で少々ヌルい部分もあれどそれもまた良きかな(?)


5.『銀魂
毎週楽しく読んでたのがこれ。
適温にヌルいギャグ加減とクサいセリフ廻しが好き。
ジャンプ掲載ということで、ヘンにバトル物にならず今後もすくすくと(?)成長してほしい。
神楽かわいいよ神楽。「強いおんなのこ」っていいよね……でへへ<変態?


他に面白かったのは……
毎月最高にヤキモキさせてくれた『恋風』(吉田基已/イブニング)と
オチが最高に笑えた短期連載『大漁!まちこ船』(三宅乱丈/モーニング)
超B級(<ホメ言葉)ガンアクション『ブラック・ラグーン』(広江礼威/サンデーGS)など。
最強の二次創作漫画、浦沢直樹PLUTO』(浦沢直樹/ビッグコミックオリジナル)も良かったけど、これは他の人も書くだろうからいいや。


(※某所に投稿したものに大幅加筆)