書籍化記念！ドアラの現状まとめ
- 作者: ドアラ
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/02/21
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
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当日記では『ドアラのひみつ』勝手に応援企画として、ドアラについての長文を書いてみました。
【ドアラ とは……】
名古屋に本拠地を置く、中日ドラゴンズ（セリーグの野球チーム）のマスコットキャラクター。英字の綴りは「DOALA」。
コアラがモチーフになっている。
（なぜコアラなのか？：日本で最初にコアラの飼育が始まった場所（のうちのひとつ）が名古屋にある東山動物園であり、市民にコアラへの親しみがあったから）
【ドアラの特徴】
青い体毛に大きな耳と鼻を持つ。（タレ眉とフサフサした耳毛がチャームポイントｖ）身体は人間とほぼ同サイズ。
他のマスコットとくらべて大きく離れた特徴があるわけではなく、地味なデザイン。
特異なのはその「動き」。
お笑い芸人の面白い動作をまねるのが得意（小島よしおの「オッパッピー」、藤崎マーケット、たけしの「コマネチ」など）他にパントマイムのような動作もする。とにかくドアラはよく動く！常に何かしている。ので、何かしていない時に一層おかしみが増す。
お笑い芸人の江頭2:50は著書でこう語っている。
“お笑い的に言うと、人前でなにかを演じるときに一番重要になるのは、「動と静」だと思うんだ。オレのボディアクションもそうだけど、わけのわからない動きをしていたものが、突然ピタッと止まった時にポンッと笑いがうまれるんだよね。逆に、それまで物静かだったものが突然動き出したときに起きる笑いもある。”
（江頭2:50『エイガ批評宣言』（扶桑社刊）
エガちゃんの言う「静」と「動」の比較の面白さをマスターしているドアラ。動きが非常に豊かなので、表情が変わらないはずの着ぐるみなのにドアラの表情はくるくる変わる（ように見える）
不思議だ！
【ドアラの経歴】
1994年、ナゴヤ球場時代に登場。最初は顔も動きも地味だった（現在とはデザインが異なる）。
1997年に中日ドラゴンズの本拠地がナゴヤドームに移転し、新マスコットとして「シャオロン」、後に「パオロン」が誕生する。これでドアラはお役ご免か？と思われるが、シャオ・パオの寸胴なデザイン（＝動作が鈍い）により自由に立ち回れるドアラの出場は継続された。
ドアラが最初に注目されたのは「試合中でドアラが行う バク転（注※1 後で詳しく取り上げる）の成功率がドラゴンズの勝率と関係している」と、つボイノリオ（名古屋のタレント）が発言した件。
その後もバク転以外では相変わらず地味なマスコットだったが、2003年にマスコットデザインがマイナーリニューアルされると同時にゴールデンドアラ（注※2 元・トラッキーの中の人として有名）の指導により現在の通称「フリーダム」なキャラクターに。
その動作が動画サイトにアップされ、華麗な（キモい）動きが注目された。
【ドアラが一般的なマスコットと違うところ】
スポーツのマスコット……選手の添え物。チアリーダーと踊る。子ども層へのアピール などのために存在している。大抵のマスコットは優等生的な存在。
一方、ドアラは？
チアと一緒に踊っているが、不真面目な・適当な動きで踊ってるよ？（この動きが通称「フリーダム」と呼ばれる所以）変な動きが笑いを呼ぶ。
他に、試合前の選手にちょっかいをかけたり（森野選手と特に仲良し）、グラウンド整備用のトラックに乗っかったりしている。
【ドアラの真の凄さはここにある！】
ドアラの動きはバク転と呼ばれているが、正しくは「バク宙」。手をつかないでジャンプ→空中で後転。試合中7回時のショータイムでは 連続バク転ののち、バク宙を行う。更に、飛ぶ途中でひねりを入れる（このため難易度が高くなり、失敗することもある）
チアに混じってのドアラの踊りも適当に踊っているように見える。が、ドアラは決してチアにぶつかったり、妨害したりすることがない！（＜ここはとても重要なポイント）
実はドアラはチアの練習に熱心に参加していて、彼女たちの踊りを把握している。本当はチアに合わせて踊ることが出来るらしい。開幕戦では真面目に踊るという話。
参考：ドアラのトークショー（TritonBlueの独り言日記）
（01/02に行われたドアラ＆石黒広報トークショーの内容の書き起こし）
（余談だが、着ぐるみの中の人は特撮ショーを手がける会社の人という説がある。いわゆるスーツアクター。2007年ドアラデー（イベント）時に行われたドアラショーでその片鱗を見せていた）
……“中の人などいない”けどねｗ
【中日ドラゴンズ広報側の意図】
ドラゴンズはマスコットの仕事にとても熱心。交流戦やリーグ戦にマスコットを連れて遠征、ホーム試合前の特設ステージでのイベント(D-Stage)、ブログで情報発信 などを行っている。
中日ドラゴンズ 石黒広報インタビューより
Biglobe ところでキャラクターについて、ですが、優勝のビールかけにも参加したり、
交流戦で全球場にいったり、しかも四国独立リーグにも連れて行ったり、積極的に活用されてますよね。
石黒 選手の分身といいますか、チームを代表するものといいますか・・本当はファンの方々と選手が触れあえるのが一番いいと思うんです。
ゲートが開いたら選手がいて、話ができて、写真撮ってサインもらって、というのができれば一番なのですが、
結局それは時間的・警備上の問題もあって、難しいですよね。
でも、来ていただいたお客さんのためにどうしたらいいかというと、それがキャラクターの仕事だと思うんですよ。
選手とファンを近づけるものといいますか。
ファンサービスでなにか物を配るとき、それを球場のアルバイトさんからもらうのと、キャラクターからもらうのって、お客さんにとって同じ物でも価値が違いますし。そういうことを大事にしたいと思ってます。
ドラゴンズ 石黒広報インタビュー（BIGLOBE）
http://stars.biglobe.ne.jp/2006-2007/dragons02.html
【ネット上でのドアラ人気の発展】
2006年：
３月、biglobeのブログサービス「ウェブリブログ」にて Dragons 中日ドラゴンズ-公式ブログ 開始（ドラゴンズ広報部 石黒氏による）
第一回のエントリにて早速ドアラとチアドラゴンズ（ドラゴンズ所属チアリーダー。通称チアドラ）の写真が掲載されている。特に話題がない日によくマスコットの話題が出ている模様。勝利時に当日のMVPとドアラが一緒に写真に載っていることも多く、このブログにおけるドアラの印象は強い。
2007年：
５月26日にグッドウィルドーム（西武ライオンズホーム球場）で行われた交流戦のステージにおけるドアラの奇妙な動作がニコニコ動画とyoutube等の動画サイトにアップロードされ、評判になる。
その後、各地でのドアラの様子が次々とアップされ、ドアラのトリコになる者が増えていった。
（※ドアラ動画の特徴として、大部分のものはテレビ等からの無断転載ではなく「ファンが撮影した動画」なので撮影者がアップしても違法ではない）
セントラルリーグでの優勝は逃したものの、クライマックスシリーズと日本シリーズを見事勝ち抜き中日ドラゴンズが53年ぶりに日本一を果たしたことも併せてドアラの勢いは止まらない。
2008年:
１月２日に名古屋ハウジングセンター（日進梅森会場）にて開催されたマスコットトークショーに石黒広報と共に出演。
ドアラはしゃべれないので質問への回答は筆談で行われた（笑）
２月21日、初の著書『ドアラのひみつ −かくさしゃかいにまけないよ−』（PHP研究所）発売予定。
amazonをはじめとしたネット書店で予約ランキング1位を軒並み獲得した。
【ドアラおすすめ動画】
※ニコニコ動画とyoutubeにアップされているもの。URLが並んでいるものは同じ内容。
・ドアラ グッドウィルドームに立つ!
http://www.nicovideo.jp/watch/1180184231
http://jp.youtube.com/watch?v=0sb64YgNqew
【解説】
ドアラの知名度を一躍全国区へ押し上げた映像。9分半と長いが、騙されたと思って最初の一分間を見てほしい。静止芸→やる気のない動作への移行に腹がよじれること間違いナシ。この動画には最後まで見てしまう罠が含まれています。
・凄い勢いで踊るドアラ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1489303
http://jp.youtube.com/watch?v=NQZ83auQzK4
【解説】
木村由姫のヒット曲「Love&Joy」に合わせて踊るチアドラとドアラ。「一番激しく踊ってるけど、ドアラ間違ってるからねーソレー」サビまでの適当な踊りとサビ部分での激しい動作のギャップがたまらない。最後の決めポーズが、また……
・2007.10.13.ＣＳ第１ステージ ドアラ オッパッピー
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1280206
【解説】
試合後のファンサービス。得意のバク転、バク宙、小島よしおの真似「そんなのカンケーネー！」 宙に飛ぶときのフォームの綺麗さとその後のダブルピースのキモカワイさが絶妙すぎる（笑）
・2007.10.13 パペットで遊ぶドアラ
http://jp.youtube.com/watch?v=xQyGdXgrDE8
グラビアアイドル風のドアラお得意セクシーポーズ。ドアラ縫いぐるみパペットを使ったパントマイムが見事。
・07.9.4. ８回ドアラのバク転タイム！
http://jp.youtube.com/watch?v=OqGw2oXEbeY
こんな感じで毎試合バク転をやっているのです。
・2007/9/22 D-Stage Live ドアラの女子十二楽坊
http://jp.youtube.com/watch?v=g0vCNfjw3kg
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1138118
真面目に踊っているハズなのにどうして一人（一匹？）だけキモいのかー!!
・ポッキー極細 ドアラ編
http://www.nicovideo.jp/watch/sm722673
http://jp.youtube.com/watch?v=0IGSpyBBGUc
MADムービー。ドアラのキモ動作がコンパクト（30秒）にまとまってます。
・ドアラを探せ！
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1165453
これもMAD。ドアラ好きならツボに入るはず（笑）第2弾もあるよ。
【最後に……私がドアラを好きなところ】
ふつうにカワイイ顔をしてるのに（プクっとしたほっぺが好きです）、ヘタな芸人より笑えるフリーダムな動きで台無しな所（笑）
しゃべらない（しゃべれない？）ストイックさ。
普段のバカバカしい（＜褒め言葉）動きと、一転シリアスにバク宙を決めるプロフェッショナルな動きの落差がたまらない。
真面目な話では、上にも書いたけど、ドアラのファンサービスを見てると裏で働くスタッフ（石黒さんたちやドアラの中の人）のファンサービスにかける思いが伝わってきます（BGMは「野球場に行こう」で！）
表に出るのは選手や監督など華々しいメンツばかりだけど、裏方の人も必死でがんばってるんだなーということを感じます。
もし、貴方がドアラのことを好きになったら一度は生で野球を見に来て下さい。生ドアラは動画の何倍も（キモ）カワイイよ！野球場へ足を運ぶことが私達をいつも楽しませてくれるマスコットへの恩返しになると思うのです。
そういう私も今年もまたナゴヤドームに行きます……新幹線に乗って（苦笑）
参考文献：
・ドアラ - wikipedia
「カメルーンの首都……」の記述が笑える。
・Dragons 中日ドラゴンズ-公式ブログ
・中日のドアラはキモカワイイ（2chスレッド）
