映画『イノセンス』感想

イノセンス』感想です。上手くまとまらなかったのでブツ切り風味。スマン
一部ネタバレ部分を隠してあります。反転させて読んでちょ

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パト1&2が若い頃のバイブルだった私なので、イノセンスもツボでしたよ〜。
「なぜ人は自分の似姿を作りたがるのか?」というテーマには色々考えさせられるモノがありました。
(ロボット検死官ハラウェイとトグサの会話のあたり)


バトーの愛は<ネタバレ>ネットワークの一部(上位存在?)となってしまった</ネタバレ>「少佐(=素子)」に向けられてるけど、
常に触れることができ自分を無私に愛してくれる存在として「犬」(ペット)を可愛がってるのかなぁと思いました。


#あの犬(バセットハウンド)は人間が改良した愛玩犬で、人間が世話してやらないと生きていけないらしい


人形というのも「人間が理想とした形を持ち、自分のいうことを聞いてくれる存在」と見れば
犬と人形は同じ存在なのではないでしょうか。


背景/CGはとても美しいよ……(ため息)動く芸術です!
映画中盤、択捉上空〜中華風のお祭りはいつまでも眺めていたかった。
そしてキムの舘の背景(書き割りの美しい青空はシュールレアリズム)やカラクリ(茶運び人形)に興奮。こういうの大好き。
実際にあったらぜひ行ってみたい場所です。


<ネタバレ警報>

キムの脳が焼かれるところ(トグサが赤字の漢詩を眺めるところ)では
「BABELBABELBABEL……」(パト1、OSの暴走シーン)を思い出したよ。


#マメ知識:あの漢詩(元ネタは世阿弥だそう)はシーンによって微妙に違う。


ラストバトルのプラント船、ガイノイドが倒されていくシーンは
人形の諦念が伝わってくるようで悲しくて美しかったです。


そして、一体のガイノイドに降臨する少佐キタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!
バトーと銃を向け合うところや一緒に闘うところ、シビれました。ビリビリ。
(バトーはガイノイドの中身がすぐ分かったのね。愛ね)
裸のガイノイドにベストをかけてあげるところはバトーのやさしさ成分ですね(涙)


最後に少佐は再びネットの彼方に去ってしまいますが、
あそこで引き止めないのもまたバトーのやさしさかな。相手の自由を認めるのがオトナの愛ですね。
ネットに接続するとき、私はいつも側にいるわ」という愛の告白はとても良かった。


少佐が現れた(降臨した?)ことでバトーは素子が「確かにいる」ことを知って安心できたんでしょう。
(でももうネットエロ画像は見れないね……バトー君……<そんなの見ません)

<ネタバレ解除>


あと、腐女子としてはバトーとトグサの相棒コンビが良かった〜v
ヤクザの事務所に殴り込むところとロクスソルス社の電脳にダイブするところ。
けなげなトグサと心配するバトーにちょっぴり萌えた<すみません腐女子で……電脳焼かれてきます。


「自分は本当に存在するのかな?」などと自己存在を疑ったことのある人に
イノセンス』、オススメです。
GHOST IN THE SHELL』(映画版)か『攻殻機動隊』(原作の1巻)を見てから行きましょー。

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と、ここまで書いて放置してた間に上映終了の嵐がー!<バカ
まだやってるところもあるので(上映館一覧)、興味があったら見に行ってみて下さいな。


「もう一度見たいよ……」という人には
品川のアイマックスシアターが超オススメ。でかい画面で見れるよーん
(5月14日までやってます)
連休のイベント等で上京の折に是非!私も先日の上京時に見てきました。スゴい迫力でイイ!
ただ、画面大きすぎ(16mx22m)るので、最後列で見ないと画面全部が見れないし疲れる&酔います……。


おまけ:
イノセンス関連情報まとめ2ch派生まとめサイト。とても詳しいです)