ボーイズラブ物がつまらない理由

つまらないと言えば……私はやおい(二次創作パロディ物)は好きですが、ボーイズラブ(BL。オリジナル物)にはあまり魅力を感じません。読んでみて「面白い!」と思える作品が少なくて。
あるルートで聞いた話ですが、なんでもBL誌ではあまり入り組んだ話が書けないとか。「読者が一度読んだだけで全てが把握できる話」じゃないと編集がボツにするらしい。
……(沈黙)。そんな、インスタントラーメンみたいな話はつまらないハズだよ!


話に妄想の余地があったり、読後に余韻や「そういう意味だったのか!」と発見できるような話じゃなければ面白くないし、印象にも残らないと思うのですが……。どうなのかな。その時が楽しければ良いのかな?漫画は娯楽ということで頭を空っぽにして楽しめる作品も必要ですが、私は重厚な話も読みたいのよー。


BL誌が複数創刊され、普通の書店でも売られるようになって随分経ちますが(15年くらい経ったかな?)エロ漫画と比べても良い作家が出てくる率が低い理由が上の話を聞いてからなんとなく分かった気がします。エロ漫画系では昔から「エロシーンがあれば何でもOK」みたいな土壌があって、そのユルさ故に面白い個性を持つ作家が育って一般誌に進出したりしたけど、BL系で一般誌進出作家が少なめなのは「編集の制限で薄い話しか描けない→ストーリーテリング力を鍛えられない」という理由なのでしょうか。ごく一部には面白い作家/話もありますけどね。そういう上手い話を描ける作家は一般誌に行っちゃったっきり戻ってこない印象が……。


BL誌は現時点ではエロ漫画誌ほど歴史がないから、また10年くらい経ったら変化があるのかなぁ。そうなると良いんだけど。今後のBL界からもっと面白い作家が産まれるのを楽しみにして待ちたいです。